君の隣で…
「すいませ~ん、注文してもいいですか?」


私は目を疑った





そこにいたのは


















私の最愛の人だった










「あっ…結衣」

「えっ知り合いなの?」


ダメだよ

結衣なんて呼んじゃ…

その人、不安そうな顔してんじゃん


「先輩、久しぶりですね、店に来ていただいてありがとうございます。

では、ご注文どうぞ」


私笑えてるかな



「可愛い後輩だねぇ~
私、南って言います。よろしくね。
で、これと……」


凄いいい人だ

可愛いくて守ってあげたくなるような


「ねぇ勇介はこれでいいんだっけ?」

「あぁ」

でもやっぱり一緒にいてほしくない

そんなふうに勇介なんて呼ばないで


こぼれそうになる涙を抑えながら私は厨房へと入っていき伝票を渡した



それからは働いていてもあの席が気になり彼らが笑いながら話しているのを見るたんびに胸が痛んだ


そんな私の様子に気づいたのか

「大丈夫か?」

この人はほんとになんなんだよ


「ん、大丈夫だよ」

「でも…」

何か言いたそうな修をよそうに私はまた仕事にとりかかった
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