千変万化の剣
「くそっ!

甲冑ってどうやって壊すんだよ。」


「そう言えば、貴様、双剣を使うと聞いたが、もう一本の剣はどうした?」


ガキィンッ、ガンッ、


幸大が後ろに回る。


「くっ!」

ガキィンッ、

キィンッ、キィンッ、キィンッ、キィンッ、キィンッ、キィンッ、


双剣で連続切りを叩き込む。


「やっぱり、傷がつかないか。」

「貴様!

いつのまに双剣を?

しかも、先ほどまで持っていた剣は見当たらない。


貴様、魔導師か?」

「魔導師?

いや、違うけど。」


「どちらでも良いか。

しかし、双剣。

動きは早いが、威力がない!」

ガキィンッ、

「やっぱり、そうだよな!」

ガキィンッ、


「な!?

剣が一瞬で一本に!?」


「こんなのもできるぜ!」


ガコォンッ、

斧で甲冑を打つ。


「ぐあっ!」


甲冑ごと吹き飛ぶ。

「マジかよ!?

斧でも壊れないのかよ?」


「やるな!!

だが、私には勝てん!」
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