千変万化の剣
幸大は斧を剣に戻す。


「勝てない、か。

それはどうかな?」


「貴様はこの甲冑を壊すことができないのだろう?


大砲さえも効かない甲冑。

人間が壊せるはずがないだろう。」


「千変万化。」


フッ、

千変万化が日本刀になる。


「とち狂ったか!

そのような細い剣で何ができ…」

ヒュッ、

スパッ、


幸大が高速で踏み込み、

女将軍の前で刀を振る。

何かの斬れる音。

「お前の顔、見せてもらおうか?」


ガシャンッ、

甲冑の面が斬れて地面に落ちた。

「な…!」


「うおっ!?

めちゃめちゃ美人じゃん!?」


「貴様!

何だその剣は!」


「より鋭く作られた刀だ。」

「かたな?」


「だが、たかが甲冑を斬っただけで調子に乗るな!」


キンッ、


「な…に!?


私の剣が斬れた!?」


スパッ、


ガシャンッ、


甲冑を斬り、甲冑が脱げた。

「って、うわぁ!?


おま、お前、下着!?」


「甲冑を斬っただと!?」


「それより、服!」


「服?

…。

な!?

見るな!?」


「取り敢えず、これ着ろ!」


幸大は上の服を脱いで渡し、後ろを向く。


「貴様、なぜ後ろを向く!」

「なぜって、下着だし…」

「貴様は馬鹿か?

私は敵だ。」

「良いだろ、俺が何をしようと。」
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