千変万化の剣
「連れてきたぜ。」
幸大達が入ると中にはイヨとベンケイがいた。
「…護衛と大臣が見当たらねぇな。
人払いしてまで俺達に話したい事って何なんだ?」
「うむ。
非常に言いにくいことでな。
しかし、イヨやベンケイも幸大を心から信頼しておるから話を聞かせようと思うてな。」
「前置きは良い。
早く本題に入れ、虎姫。」
ネネが言う。
「実はな、幸大はすでに会ったが、ジパングの軍師にクーメルという男がいる。
其奴はまだ若いが才はある。
しかし、困ったことにクーメルは人間との共存などできないと主張した。」
「それは亜人種の人ならおかしいわけではありませんよね?」
クノイチが言う。
「まぁ、クーメルはちと、頑固でな。
この国の者で人間との共存に否定的な者が多いが、
兵士達は誰一人、共存できないとは思ってないのだ。」
「…。」
「その原因は幸大の働きが大きいがそれに加え、どうやら罪人砦で捕えられていた者達とネネの間に何かあったと聞いた。
それにより、ネネに、延いては人間に対しての抵抗も薄れたようだ。
だが、クーメルはとんでもないことを言い出した。」
幸大達が入ると中にはイヨとベンケイがいた。
「…護衛と大臣が見当たらねぇな。
人払いしてまで俺達に話したい事って何なんだ?」
「うむ。
非常に言いにくいことでな。
しかし、イヨやベンケイも幸大を心から信頼しておるから話を聞かせようと思うてな。」
「前置きは良い。
早く本題に入れ、虎姫。」
ネネが言う。
「実はな、幸大はすでに会ったが、ジパングの軍師にクーメルという男がいる。
其奴はまだ若いが才はある。
しかし、困ったことにクーメルは人間との共存などできないと主張した。」
「それは亜人種の人ならおかしいわけではありませんよね?」
クノイチが言う。
「まぁ、クーメルはちと、頑固でな。
この国の者で人間との共存に否定的な者が多いが、
兵士達は誰一人、共存できないとは思ってないのだ。」
「…。」
「その原因は幸大の働きが大きいがそれに加え、どうやら罪人砦で捕えられていた者達とネネの間に何かあったと聞いた。
それにより、ネネに、延いては人間に対しての抵抗も薄れたようだ。
だが、クーメルはとんでもないことを言い出した。」