千変万化の剣
翌日
「報告!
敵の大軍が攻めてきます!」
「そうか。
昨日はロクに考えがまとまらなかった。」
報告し終えた兵士が下がる。
「王女様、先ほど、昨日の兵の配置を変更した、との報告がありました。」
イヨが言う。
「解った。
寝起きは頭が回らん。
それに、少々寝不足だ。」
数分後
「王女様も此度の戦いに参加してほしいとのことです。」
「妾も?」
「はい。」
「それは良いが、兵士の布陣を変更したり、
妾も戦いに参加するように、などと。
このようなことを誰が?
軍師のクーメルはこの戦いに参加していないはずではないのか?」
城の外へと繋がる扉の前で止まる。
「この扉を開ければわかります。」
「この国に知恵の働く者は他におったか?」
「私はクーメルさんが嫌いです。」
「いきなり何の話を…」
「兵士の皆さんがクーメルさんの作戦を聞くのはきっと、王女様がいるから仕方なく、なんです。」
「話が見えんぞ?」
「この国にたった一人だけいますよ。
軍師としての才を持ち、
将軍としての武勇を持ち、
そして、多くの亜人種の兵士を動かせる人間が一人。」
イヨが扉を開けた。
「報告!
敵の大軍が攻めてきます!」
「そうか。
昨日はロクに考えがまとまらなかった。」
報告し終えた兵士が下がる。
「王女様、先ほど、昨日の兵の配置を変更した、との報告がありました。」
イヨが言う。
「解った。
寝起きは頭が回らん。
それに、少々寝不足だ。」
数分後
「王女様も此度の戦いに参加してほしいとのことです。」
「妾も?」
「はい。」
「それは良いが、兵士の布陣を変更したり、
妾も戦いに参加するように、などと。
このようなことを誰が?
軍師のクーメルはこの戦いに参加していないはずではないのか?」
城の外へと繋がる扉の前で止まる。
「この扉を開ければわかります。」
「この国に知恵の働く者は他におったか?」
「私はクーメルさんが嫌いです。」
「いきなり何の話を…」
「兵士の皆さんがクーメルさんの作戦を聞くのはきっと、王女様がいるから仕方なく、なんです。」
「話が見えんぞ?」
「この国にたった一人だけいますよ。
軍師としての才を持ち、
将軍としての武勇を持ち、
そして、多くの亜人種の兵士を動かせる人間が一人。」
イヨが扉を開けた。