千変万化の剣
翌日


敵は全員が降伏。

半数は降伏することに抵抗していたが、ネネの

『ワコクのシバイ参謀は国への忠誠心、または正義感の強い者を排除しようとしている

私がワコクの罪人として扱われたように』


この言葉が大きかった。

当然、ワコクからの援軍はなく。

援軍をだす素振りもなかった。




ワコク



「シバイ参謀。

まさか我が軍の敗退とは。

やはり、この戦争は止めるべきでは…」


「王よ、何を今更。


ここまで来てはワコクもただではすまない。


亜人種など所詮は獣。

人間など皆殺しにされるかも知れません。」


「…。」


「ここまで来たからには一歩も退けません。

亜人種を滅ぼすのです。」



「…。

わかった。

シバイ参謀に任せよう。」


「では、私は失礼します。」



シバイは部屋を出る。


「くくくっ、愚かな王よ。


この城にはもう、忠誠心の厚い部下はおらん。


残りは欲望に流され私の駒となった者のみ。


いずれ、貴方もその玉座から引きずり出し、私の前に跪かせてさしあげましょう。


くくくっ。」
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