千変万化の剣
反逆
数日後
ワコク
「シバイ参謀。」
「何か御用ですか?
王様。」
「ジパング国を攻めるのは止めにする。」
「何ですか、また。
臆病風にでも?」
「違うのだ。
先日ジパングで行われた祭に私は参加してきたのだ。
幸い、誰にもバレることはなかった。
その祭で収穫があった。」
「ほぅ、それは?」
「人間と亜人種の笑顔だ。」
「笑顔?」
「話を聞いたところ、あの人間はワコクの兵士だそうだ。
ジパングにとっては仲間を殺されたり、囚われたりしたはずが、ああも互いに笑えるのだ。
人間同士でさえ、他人を許すのは難しいのだ。
それを当然のごとく振る舞う彼らは人間よりも遥かに上の存在だ。
彼らに見下されるのは我々ではないのか?
愚かな人間こそが蔑む対象ではないのか!」
「所詮は綺麗事しか言えない愚かな存在だな。」
「何だと!?」
「こいつを捕えろ。」
兵士が部屋に入り王を取り押さえる。
「くっ!
離せ!
私は王だぞ!」
ガッ、
シバイが床に取り押さえられた王の頭を踏みつけた。
「だから何だ?
それはさっきまでの話。
今からはこの私が王だ!」
「な!?
貴様、最初からそれを!?」
ワコク
「シバイ参謀。」
「何か御用ですか?
王様。」
「ジパング国を攻めるのは止めにする。」
「何ですか、また。
臆病風にでも?」
「違うのだ。
先日ジパングで行われた祭に私は参加してきたのだ。
幸い、誰にもバレることはなかった。
その祭で収穫があった。」
「ほぅ、それは?」
「人間と亜人種の笑顔だ。」
「笑顔?」
「話を聞いたところ、あの人間はワコクの兵士だそうだ。
ジパングにとっては仲間を殺されたり、囚われたりしたはずが、ああも互いに笑えるのだ。
人間同士でさえ、他人を許すのは難しいのだ。
それを当然のごとく振る舞う彼らは人間よりも遥かに上の存在だ。
彼らに見下されるのは我々ではないのか?
愚かな人間こそが蔑む対象ではないのか!」
「所詮は綺麗事しか言えない愚かな存在だな。」
「何だと!?」
「こいつを捕えろ。」
兵士が部屋に入り王を取り押さえる。
「くっ!
離せ!
私は王だぞ!」
ガッ、
シバイが床に取り押さえられた王の頭を踏みつけた。
「だから何だ?
それはさっきまでの話。
今からはこの私が王だ!」
「な!?
貴様、最初からそれを!?」