千変万化の剣
それから一ヶ月




ジパングでは最大に盛り上がる御祭りがあったら。



「幸大はくるのか?」


「虎姫が嫌になって逃げたかもな。」


「ですが、開始まで10分もありますよ?」


「そう言えば、男性が逃げ出すというケースもありますね。」


クノイチの一言に皆が固まる。



10分後


「本当に来ないのか?」

「…幸大。」

「ど、どうしましょう?」


「確か、幸大さんの世界では、


マリッジブルーという鬱病の一種ですね。」


カラーン、カラーン、カラーン、


鐘が鳴り響く。


ドアが開かれた。



そこは大聖堂


そして、その奥には一人の男が立っていた


この国の勇者で、銅像も存在する有名人



そして、開かれた扉からは4人の女性が白いドレスを身に纏い、歩いてくる



そして、4人が男の前に立つ。


「まったく、いなかったらどうしようかと思ったぞ。」

「まったくだ。」

「いてくれて良かったです。」

「皆さんの不安を煽っておきました。」



「俺が、ここに立たないなんてあり得ない。」


「御主は妾達が来ないのか、と心配にはならんかったのか?」


「ああ。

お前らを信じてるからな。」
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