千変万化の剣
ネネ
アフター『ネネ』
ある日
キンッ、ガキィンッ、
城の庭で剣戟が鳴り響く。
「くっ!
また、私の負けか。」
「悪いな。
また、俺の勝ちだ。」
幸大はネネを壁際に追い込み、退路を断ち、
頭の横を剣がぎりぎりで壁に刺さっていた。
「…、いつでも良いぞ。」
ネネが目を閉じた。
「ああ。」
幸大がネネにキスをした。
「しかし、最近の幸大の動きなんだが、手加減が目に見えているぞ。」
「そうか?」
「ああ。
あそこまで露骨だと嫌味だな。」
「手加減してるつもりはないんだけどな。」
「私が無理矢理に練習に付き合ってもらって我が儘を言っても、釈然とはせぬよな。」
「いや、練習に付き合うのは別にって言うかむしろ歓迎だ。」
「そうなのか?」
「ああ。
ネネとも一緒にいれるしな。
何よりも、勝った方が負けた方にキスって言うのが最高。」
「…馬鹿が。」
「だけど、やっぱり手加減してるのかもな。」
「何?」
「だって、相手がネネだからな。」
「女、だからか?」
「違うって。
ネネだから、だ。」
「分かりやすく言え。」
ある日
キンッ、ガキィンッ、
城の庭で剣戟が鳴り響く。
「くっ!
また、私の負けか。」
「悪いな。
また、俺の勝ちだ。」
幸大はネネを壁際に追い込み、退路を断ち、
頭の横を剣がぎりぎりで壁に刺さっていた。
「…、いつでも良いぞ。」
ネネが目を閉じた。
「ああ。」
幸大がネネにキスをした。
「しかし、最近の幸大の動きなんだが、手加減が目に見えているぞ。」
「そうか?」
「ああ。
あそこまで露骨だと嫌味だな。」
「手加減してるつもりはないんだけどな。」
「私が無理矢理に練習に付き合ってもらって我が儘を言っても、釈然とはせぬよな。」
「いや、練習に付き合うのは別にって言うかむしろ歓迎だ。」
「そうなのか?」
「ああ。
ネネとも一緒にいれるしな。
何よりも、勝った方が負けた方にキスって言うのが最高。」
「…馬鹿が。」
「だけど、やっぱり手加減してるのかもな。」
「何?」
「だって、相手がネネだからな。」
「女、だからか?」
「違うって。
ネネだから、だ。」
「分かりやすく言え。」