我が家の甘々執事サマ☆


「ボクを見ててくれたこと、認めてくれた気がしたのと」


続けようとしたけど、


「そばにいてやりたい だろ?」


慧斗にぃに取られた。静かに頷くと「だろうな」と息を吐く。


「俺もだよ、傍にいたい。これだけ」


「butlerの掟、特別な感情を持たない。ボク、それで中津川家から身を引いたから」
「そうだったのか……自分からか?」


butler事務所は実績が高いからこそ、規律が厳しい。恋愛感情を持っていると知れた時点で解雇。

さらに二度と会うことを許されなくなる。

それは業務に支障が出る可能性が高いと考えられているからだ。

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