我が家の甘々執事サマ☆


「へいへい、行きます、行けばいいんだろ?ん」


そう言ってまたわたしを抱き抱えようとする秀。

またあんなことするなんて、たまったもんじゃない。


「ちょ、待って。またあの再来は嫌なんですけれど」


一日目のお姫様だっこでの登校がまだ頭から焼き付いて離れない状況にあるから。


「ウソだよウソ」

「え」


見ると行くぞ?などとニヤニヤしている。この策略家め。


「からかわないでください」


すると嬉しそうに「へいへい」と笑っている。

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