我が家の甘々執事サマ☆

「手っ」

「離さないと言ったら」

はい?

ぽかんと口を開けっぱなしにすると、「だからやだって言ってんじゃんか」と続けられた。何言っちゃってんだ。


「なに考えて」



「―――ウソだって」


へらりと笑う彼の軽く頭をはたく。


一瞬でもどきりとした心臓と時間を返してほしい。


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