我が家の甘々執事サマ☆


いつものように、わたしは秀とまなかとお弁当を楽しんでいた。


十六夜には学食という名のレストランもあるのだけれど、断然わたしたちはお弁当派だ。


「げ……慧斗の野郎……トマトだけは入れるなと言ったのによ」

「ふぅん…嫌いなんだ。案外お子ちゃまなのね」

「うっぜ!十六夜うっぜ!」


言い合いをし始めるふたりに「ふたりともお互い様だよ」と口を挟む。なんでこう、憎まれ口叩くかなぁ。


――ピンポンパンポーン♪

『十六夜さん、理事長がお呼びです。いざよ…』

「まなか?」

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