我が家の甘々執事サマ☆
ふたりを見送ったあと、図書室に行こうと立ち上がった時に。
「百瀬さん」
まだあまり話したことがない確か、山下さんから呼び止められた。
「ん?」
「あのね。あたしの知り合いが百瀬さんと話したい事があるって、科学室前で待ってるそうなんだけど」
「わたし?」
誰だろう、なんだろう、色々な考えが頭をよぎる。
「科学室前ね、わかった」
わたしはあっさりと了承してしまった。
――疑うことなく。