我が家の甘々執事サマ☆
こわい、こわい、こわい。
こわい………。
足が動かない。ガクガクと力が抜けて、どうしようもなくなる。
逃げたい、これから何を言われるかなんて聞きたくもない。
「見てると、腹が立つのよ。朝からお姫様気取りなわけ?」
「あの執事?ももちろんそうだけど」
「理事長の娘とも友達なんて調子乗らないでよね。百瀬の名前にすがりすぎ」
秀と、まなかのことだ……
ふたりの――
「ふたりのことを言うのだけは…やめて」
「なにそれ、ウザいから」