我が家の甘々執事サマ☆
「っそ!くだんねぇことしてんじゃねーよ!お前ら」
耳元で響くのは低い怒りの声。高い身長。濡れた髪に着崩した制服。
「なっ…なんでなのよっ…」
相手の先輩が涙目でうろたえている。
「秀」
そう、わたしを庇ってくれたのはまぎれもなく執事の秀。
「結愛ちゃん見えて。テメェらがくだんねぇことしてっから」
濡れた身体にイライラしながら先輩を睨み付ける秀。わたしはなにもできないまま、へなへなと座り込んでしまう。