我が家の甘々執事サマ☆

「っそ!くだんねぇことしてんじゃねーよ!お前ら」


耳元で響くのは低い怒りの声。高い身長。濡れた髪に着崩した制服。


「なっ…なんでなのよっ…」


相手の先輩が涙目でうろたえている。


「秀」


そう、わたしを庇ってくれたのはまぎれもなく執事の秀。


「結愛ちゃん見えて。テメェらがくだんねぇことしてっから」


濡れた身体にイライラしながら先輩を睨み付ける秀。わたしはなにもできないまま、へなへなと座り込んでしまう。



< 124 / 239 >

この作品をシェア

pagetop