我が家の甘々執事サマ☆
談笑を続けていると、看護師の女の人が入って来た。
ふんわりと柔らかく笑う40代くらいの女性だ。
「こんにちは。今日はお客さんだらけね」
ぺこりと頭を下げると、爺やは「師長さんなんですよ」と目を細めた。
「でも良かった。元気そうで」
「当たり前ですよ、わたくしはお嬢様の結婚式までは死なないと決めておりますから」
「「!!?」」
先ほどまで黙っていたはずの慧斗、秀が突然に過剰反応を示した。変なの。
「わかりやすすぎなんだけど」
意味ありげにニヤニヤ笑いながらふたりを見る琉叶くん。どうしたんだろ。
「結婚だなんて、まだ―…」
そう否定しようとした時。
『師長。お客様です』