我が家の甘々執事サマ☆





透き通った若い看護師さんの声。お見舞いかと振り向いた瞬間に。



「お久しぶり」


端正な顔立ち。すらっと長い手足。

身に付けられた洋服や小物は、落ち着いている雰囲気で、センスが感じられる。

同年代かと思われるその男子。


「えっ…?」

「お久しぶりです、結愛ちゃん、爺や」

「……ど」


お久しぶりだというからかなり懐かしい顔のはずなんだけど――


「どなたですか?」


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