我が家の甘々執事サマ☆
ポンッと頭を叩かれる。
「言いたいならどうぞ」
秀よりは小さい掌で、まだ女の子に慣れていないような手。
それがハルトらしくって思わず口元が緩んだ。
「ハルトは、人を好きになったこと、ある?」
聞くともともと大きめの瞳をさらに開いて口ごもってしまった。
「………」
「ご、ごめんなさい。執事に聞くことじゃない……よね」
慌てて謝ると「いや」とわたしとまっすぐに目があった。
「結愛さんは、眞輝さんと約束がある…かもしれないんだろ」
ズキン