我が家の甘々執事サマ☆
胸が、痛い。
「口約束程度なんだって。だからそんなに真剣な話じゃないとは思うんだ」
ハルトがうなずいてくれる。
「でもわかんない。わたし、全然嫌いというわけじゃないんだけど」
「なんか落ち着かない?モヤモヤする?」
思っていたことをずばり言われて少し戸惑う。モヤモヤする。
「人並みには好きになったことあるよ」
「そうだよね」
「結愛さんは?」
わたしは――?
「う……ん」
曖昧な返事しかできない。ここ数日、どきどきしたりしてばっかりだから。
自分の気持ちがわかんない。
「私は、一番好きなヤツと結婚するべきだとは思うけど」