我が家の甘々執事サマ☆
「行くぞ、ゆ」
「秀ってさ」
薄暗い迷路のような道をふたりで歩く。
心臓はドキドキして破裂でもしそうだ。結愛ちゃんに伝わってないことを祈る。
そして、再確認する。
やっぱり俺、コイツが好きなんだなって。
「秀って、なんだかんだ優しいよね。ありがとね」
これは罠か。
無意識ならもう犯罪レベルで破壊力が凄まじいんだが。
「別に言い出したの俺だし。苦手なら悪かったな」
「素直に謝るの変なの」
「どこが……優しいんだよ」
聞くとんー?と少し考えてから、
「よく見てくれてるとこ、この前のバケツとパーティーとか。あと今のだってそうだし」
まだまだ言い尽きていないみたいだが俺は「もういい」と制止した。
そして、