我が家の甘々執事サマ☆
貴女が笑顔になるのなら。
SIDE·慧斗
「あ、来た」という流叶の言葉に、扉に目を向けるとふたりの歩いてくる姿。
心なしか、結愛さまの顔が赤いのは……秀のせいだろうな。
気づいてしまう自分がうらめしい。
「楽しかった?」
う、うんと若干どもるような答えにすこし不審感。
やっぱり、これは、なにかアイツが“仕掛けた”に違いない。
「秀にぃ、結愛さまになんか言った?」
ハルトと結愛が前でお昼を食べる場所を探しているとき、流叶が尋ねた。
さすが、洞察力には長けている。