我が家の甘々執事サマ☆
「一応、告った」
出てきた淡々とした答えに思わず顔を背けたくなった。
嘘だろ?だってまだ……
“執事”の身なのに
「本気か、お前」
「あぁ、もちろん返事は聞かなかったけどな」
契約は今日までだが、やりきった感を漂わせながらの彼を直視できない。
俺はとてもじゃないけどそんなことはできない。
「ひとり言として受け止めてくれた。覚えとけとは言ったけどな」
「慧斗にぃ……」
流叶は寂しそうに、俺を見ただけだった。