我が家の甘々執事サマ☆
みんなで並んでしばらく待つと、次がわたし達の番という所まできた。
「では、パスの表示をお願いします」
「はい」
わたしとハルトが見せて乗った時点で。
「それじゃ、お願いします」
「えっ」
そのままバタンと扉が……秀の手によって閉められた。
そしてすぐにハルトの携帯が鳴り、画面を見た彼はため息をつきながら苦笑。
「してやられました」
「琉叶くんまで下でニヤニヤしてるし。まぁ…ハルトと二人もあまりなかったから」
そう言って座ると、いつにも増して真剣な表情をしたハルトの姿。
「ハルト、どうしたの……?」
すると彼はなんの前触れもなくスッと立ち上がり、わたしの近くまで来た。
観覧車が歩く振動で揺れた。
「ハルト?」
そしてわたしの隣に座り、腕が首に回された。