我が家の甘々執事サマ☆
首に不意にかけられたのはネックレス。
どことなくシンプルな、だけど高価そうな薄いピンクの石のネックレス。
「ハルト、これは」
「みんなからです」
「うそ……すごく嬉しい。ありがとう!」
嬉しくなって、笑顔でハルトの目を見ると、なんだか急に真剣な眼差しになっていた。
どうしたんだろう?
「最後にあいつらが二人きりにしてくれたのは、理由があるんです」
「え……?」
「結愛さまに、お話ししなければならないことがあるんです。最後に」
どれだけ深刻な話なのかは、瞳から安易に伺える。
すると彼は淡々とした口調で、突拍子もないことを告白した。
「私、執事じゃないんです」
言葉が、出なかった。