我が家の甘々執事サマ☆
「あー、やっぱりイイわ。一生仕えたいって思うくらいには」
秀の言葉にとくんと胸が高鳴る。
「怒ってもいいところですけど、そう来ますか」
「怒りのポイントそこなんですか~」
慧斗に琉叶くんまで。
「女性に肩を揺すられるのは初めてだな」
「わあっ、すみません」
あわてて手を離す。だって、だって……
「やはり、あなたは素敵な方だった」
そう言うと、ハルトは優しくわたしの右手を取った。
こうして見ると仕草一つ一つに品がある。
「まだ、未来のことだから解りませんが」
膝まずいた彼に、たじろいでしまう。
今まで接してきた彼よりもずいぶん大人っぽい。
「候補に入れていただけたら、と思います」
優しいリップノイズ。
手の甲の優しいぬくもりに顔が熱くなるのがわかった。