我が家の甘々執事サマ☆
「良くしてくれるいい人だ。これだけは言い切れる。だが」
眉を寄せ、怪訝な表情になった。
「ハルトは、きっと結婚にいいイメージを持ってないんじゃないか?」
「えっ」
どうだ?とばかりに目を合わせてくる。確信を突かれて、でも肯定すると父に悪いなと曖昧な顔をする。そうしたら笑われた。
「お前は隠しごとが苦手だな」
「すみません」
「謝らなくていい。そうだな、会ったこともないもんな」
写真の第一印象はかわいいと素直におもったし、やさしそうな人だなとはおもった。でも、本当にやさしいかなんて、わからないことでもあった。
「今度会食だけでもしてみるか?」
「………」
「ハルトの好きにしていい。もちろん恋愛結婚でも相手次第だがダメではないんだからな」
会いたいとはおもった。
会って、どんな人か見てみたくはあった。