我が家の甘々執事サマ☆
「出た出た。物件·間取りマニア」
そうやってわたしの頭に腕を乗せてきたのは、口の悪い秀。
「興味があられるのですか?」
物件好きだなんて珍しい。
「すごいマニアックでな。一目見たお宅の間取りは把握できんだよ」
すげーよなと感嘆混じりに放たれた言葉にわたしは「へぇ」と声を漏らす。
「今よりテンション上がることもあるけど」
「デパートの間取りとかですか?」
「いや。今日の夕飯に慧斗の前で何がどうだったか感想言ってみ?」
「……感想?はい」