我が家の甘々執事サマ☆
「おっと、逃がしませんよ」
なんかキャラ違ってます?
いつからあなたはそんな感じに…!?
考えを巡らせているなかでも慧斗はわたしに話しかける。
「隠し味はなんでしょう?」
ニヤッと意地悪そうに笑う。そのセリフにみんなは「はぁ…」とため息が出る。
「隠し味…」
「結愛ちゃん、ちなみにコレ当てないと終わらないから」
秀がクツクツと喉で笑う。なるほど、これが慧斗のテンションが上がる瞬間というわけだ……。
ますますの笑顔と至近距離。
でも、わたしには、もしかしたらこれかという食材が一つあった。
「…チョコレート」
周りのみんなが、えぇっとビーフシチューを見る。慧斗は驚いた顔をしながらも、嬉しそうに笑う。
「当たり」