我が家の甘々執事サマ☆
「冗談も大概にしな――」
ビタッと思考停止。
ついでに頭の中を整理しだす。今、なんて言ったの?
「あれ聞いてない?今日からオレ、十六夜(イザヨイ)高校に通うんだけど?」
は…い?
何を言っちゃってるんだろう。
おかしいな。間違いがなければ(私立)十六夜高校は確かにわたしの通う高校だ。
そういえば、突然の事で見えていなかったけど、今の秀の格好。
グレーを基調とした紺のネクタイのブレザー服。確かに十六夜高校特有の制服なわけで。
「えっ」
「そういうこと」
パチンとウインクをした秀にひきつった笑いしか出なかった。