我が家の甘々執事サマ☆
「十六夜(イザヨイ)高校ってどこですか?」
って知ってるわたしがいるでしょうが!
あろうことか通勤途中のサラリーマンや主婦の方に声をかけている。
恥ずかしすぎて消えてしまいたい…しかも見てるよねー…みなさん。
「あの坂を登った所よ」
「ありがとうございます」
なんてことを考えていたら周りに同じ制服の人。
間に合うことがわかってかスッと秀はわたしを下ろす。
「はっ…早かったね…」
「だろ?」
だからそのニヤ笑いやめようよ。若干ドヤアにも感じられるわ。
「結愛」
次から次に……
この声は――