我が家の甘々執事サマ☆
「そういうワケじゃねぇけど」
「ちょ、なに考えて…」
黙ってろ、と小声で囁かれた。吐息が耳にかかって、くすぐったい。
『えぇっ、百瀬さんとお付き合いしているの?』
「あぁ」
『入る余地ないじゃん』
「ないな」
淡々となかなか引き下がらないしつこい女子の相手をする秀。だんだん諦めていくなか、ただ一人。
『付き合ってるんなら、証拠見せて?』
と本気で惚れたらしいある女子が最後のあがきを見せた。
「だから、付き合ってな…」
否定しかけたけど。次の瞬間のが極めつけだった。