我が家の甘々執事サマ☆


「目ぇ閉じて」


ボソッと声がした。何を、と聞く余地もなく、その次の瞬間には


「マジにはしねぇから」



―――唇と唇、ギリギリ


キス…のフリ。


バレない程度に離した唇と唇。

でも近いのには変わりがない……


トクン トクン


高鳴り、早くなる鼓動


「――ッ」


頬はとっくに熱かった。


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