我が家の甘々執事サマ☆
「誰だ?あの子」
身元の知れない女の子に慧斗は悪態をつく。手元にはココアとクッキー。
「まぁそう言うな。結愛さまの友達かなんかだろう」
マグカップを手に取り、リビングに通したそのランドセルを背負った女の子。
「友達…にしてはかなり小さいな。気のせいか?こちらを見ている気がする」
不思議と目があった慧斗はココアを混ぜながらため息。
「慧斗は子供苦手だったな」
「愛想よくできないだけ。頼みましたよ」
おう、と返事をしたハルトはクッキーとココアを女の子の前に置いた。