我が家の甘々執事サマ☆

こども恋愛なのです。


SIDE·琉叶

午後12時


空に瞬く星達からの囁きが、ボクの耳元をかすめていく。

目を閉じてもそわそわするだけ。


「何やってんだろうなぁ」


執事見習い。

今は結愛さまの執事見習い。ボクの家は代々執事見習いから執事になるまで、そうやってきた。


「朔ちゃん……」


久しぶりに見た。また、一段と女の子らしくなってたな。

ボクはこれでも中3。彼女は小5。


ふぅと漆黒の空にため息を吐いた。すると、


「…琉叶か?」
< 99 / 239 >

この作品をシェア

pagetop