我が家の甘々執事サマ☆
こども恋愛なのです。
SIDE·琉叶
午後12時
空に瞬く星達からの囁きが、ボクの耳元をかすめていく。
目を閉じてもそわそわするだけ。
「何やってんだろうなぁ」
執事見習い。
今は結愛さまの執事見習い。ボクの家は代々執事見習いから執事になるまで、そうやってきた。
「朔ちゃん……」
久しぶりに見た。また、一段と女の子らしくなってたな。
ボクはこれでも中3。彼女は小5。
ふぅと漆黒の空にため息を吐いた。すると、
「…琉叶か?」