Eternal
そして季節は秋。
肌寒い季節がすぐそこまで来ていた。
「おはよお瑠美」
と言えば抱き着いてくる瑠美は
まだ学校に来ていなかった。
「みんな、おはよう」
「……」
みんな無視だった。
「おはよーみんな!」
後ろから声がしたと思って振り向くと瑠美だった。
「おはよ!どうしたのそのクマ」
「……」
「瑠美?どう」「何?クマの意味?自分の胸に聞きなさいよ」
私が言おうとした言葉を遮って低く怒鳴るように瑠美は叫んだ。
「え?私、なにもしてなくない?」
「よくそんな事瑠美に言えるね。」
誰かがそう言うと、瑠美は泣きながら何処かへ走って行ってしまった。