湖に咲く 一輪の薔薇
「ちぃーすっ!みんな久し振りー!」



「「「「こんにちはー!お久しぶりですっ」」」」



優弥「お久しぶりです。一輝さん」




「久し振りっ。蝶妃はどこにいる?」


レオナ「れーちゃん!こっちこっちー」





一輝 と呼ばれた人の顔は月の逆光に照らされていて見えなかった。



レオナに呼ばれたため、近寄っていく。







『はいはい。この人が初代―』

あたしは口を噤んだ。



だって、仁菜財閥の契約会社だったから。






『あ、あぁあ、あんたはっ!三代 一輝 (みしろ かずき) っっ!?』



一輝「あれっ。仁菜財閥の令嬢ちゃん。もしかして、令嬢ちゃんが蝶妃?」



『あんたなんかに教えるもんですかっ!』


一輝「まだあの時の事怒ってるの?ごめんって」



『あんたなんか知らない!』


一輝「えー。困るなぁ」


そう言って、あたしの首に抱きついてきた。後ろからね。







『あっち行ってー!契約は破棄ー!何回言ったら分かるのー!』



一輝「だからそれは困るって」








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