湖に咲く 一輪の薔薇
何でこいつ等に教えなきゃいけないの?
めんどくさい。


『仁菜……』

拓巳「仁菜?」


『仁菜恋華。』

優弥「どっちが名前?」

『ふ、普通分かるでしょ!恋華よ!』

優弥「ふーん。」

むかつくぅっ!


拓巳「じゃあ、何て呼んでほしい?」

『呼び名?』

拓巳「え。なんか駄目だった?」

『え、いいえ!呼び名とかあたしには無いから、そーゆーの言われたの初めてだったし!嬉しいわ!』


自然に……ごく自然に笑顔が漏れた。ほんのちょびっとだけ。

拓巳「そっか。じゃあ、恋ちゃんでいい?」





ドクン




『れ、恋ちゃんはちょっとやだな。』




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