湖に咲く 一輪の薔薇
『これで……いいかな』


手が震えて

声も震える


背中にツーっと冷や汗が津たる




「お前名前は」

『な、なんで他人に名前教えなきゃいけないのよっ!』


「…………………」
それもそうだと暫し黙る男。


『………〜っ!じ、じゃあねっ!』




バタバタと音を立てて、路地を出る。








男はゆっくりと立ち上がり、在るとこへ向かった。






―end―





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