湖に咲く 一輪の薔薇
レオナ「れーちゃんの携帯………あ!あそこっ」


赤いソファーの上に置いてあった。

『あったあった』

なんて言いながら、そのソファーに座ろうとする。



優弥「座んなっ!」


優弥が大きい声を出すから、ビックリして

『きゃあっ!?』

とかなんとか甲高い声を出しちゃって、恥ずかしくて顔が赤かったに違いない。




そんな事より。
あたしが赤いソファーに座ろうとしたら、怒られた。

ってことは、何らかの思い出がある。と言うことかな。





『何でよ』

挑発的に優弥に問う。



優弥「てめぇには関係ねぇだろ。部外者が調子のんな」





何だか無性に笑いたくなって、同時に〝また必要とされていない〟と、瞬時に感じた。



同じ部屋にいても、スッゴくスッゴく遠くに思えて、笑いたくなった。







『…ごめんねぇー。あたし、関係を全く持っていない部外者だけど、ちょっと気になっただけなの。ごめんなさーい』


あたしは反省を全くしていませんオーラをだしながら謝る。











水樹「恋華ちゃん………」









< 88 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop