湖に咲く 一輪の薔薇
優弥「おめぇ、全く反省してねーだろ」


少し低い声で言った。





『まぁーねっ♪』

声を出来るだけ明るく。




〝部外者〟
そう言われて、心がまた小さくなって欠けていく。



あたしの明るい声にレオナ達はホッと一息つき、和やかな雰囲気に戻った。






『っと、忘れてたぁー!』

カチ

カチ

カチ


『あ。もしもし、心(こころ)ちゃん?』


《あっ!はいっ!心ですっ!ど、どうしましたっ!?恋華様っ》

『あー……あのね、課題学校に忘れちゃったのよ。だから、課題発行(?)してくれない?あなた、課題作っているのよね?』


《え!本当ですか!!?―勿論です!お任せくださいっ!》


『あら。ありがとう。いつ届くかしら』


《そうですね。えーと…………明日の午後前には届くと思います!》


『明日の午後ね。ありがとう。私(わたし)の家に届けておいてね。ごめんなさいね』


《いいえ!全然ですっ!恋華様からお電話を頂けるなんて、夢のようですし!》


『ふふ。ありがとう。じゃあ、お礼に学校でランチご一緒しましょうか』


《………えぇぇぇぇっ!?》


キィィィーーンときたよ。
耳痛い。


《本当ですか!ありがとうございますっ!ではっ》







< 89 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop