湖に咲く 一輪の薔薇
そんなこんなで一時間。



恋華「ち、ちょっとぉー!」

ガチャガチャ

バタバタ

と、五月蝿い音を醸し出しながら、上だけのスウェット姿でやってきた。




拓巳「あ。出た?」

ガチャッ


勢い良くリビングの扉を開けたのは、恋華。






拓巳「れーちゃん、いくら何でもその化粧は濃すぎない?」



恋華「?。ノーメイクですが?」






みんな「「「「「は?(え?)」」」」」



レオナ「れーちゃん、それまじ?」


恋華「は?当たり前じゃん」

拓巳「濃いメイクしてる時より、ノーメイクの方が目が大きいし、濃い」




恋華「ん?何か言った?」


拓巳「いや」




水樹「恋華ちゃん超可愛いーっ!モロ好みー!」



恋華「水樹がお世辞とか珍しいね。どうしたの」


水樹「(お世辞じゃないんだけどな………)」



拓レ「「(鈍感……)」」




恋華「?」










卓真「んなことより、恋。ブラ見え…――…っぶ!?んだよ!いってーなっ!」



恋華「男の子がブラって言わないの。せめて下着って言いなさい」




卓真「やだよ。みみっちぃ。そんな事より、恋、ブラ見えてるぞ」




恋華「だって、卓真のスウェット、首もと緩いから胸元見えちゃうの。だから、肩だしにアレンジしてみたの」




拓巳「れーちゃんは何でも似合っていいね」


恋華「拓巳ってー……お世話上手いよね!」


拓巳「え?」


恋華「あたしも、パーティーとかで、お世話言われるんだけどね?スッゴい下手なの。まぁ、ブスだから褒めるとこなくて当たり前なんだけど」





水樹「例えば、どんな風に誉めてくるの?」



恋華「えっとね。「今日も一段とお綺麗で!」とか「その美貌を少し分けて欲しいです」とかねー。なんつーか、聞いてて褒めるとこなくてごめんなさいってかんじ」







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