湖に咲く 一輪の薔薇
御披露目会もあと数時間という時、幹部部屋につながる階段がカンカンと鳴って、幹部部屋の扉が開いた。



「優弥、こいつが蝶妃?」

急に現れた男はあたしの前に立ち指を指した。


優弥「あぁ」


「ふーん。よろしく」


『あの……どちら様?』





「え。何、拓巳まだこの子に俺の事言ってないの?」



何だろ。この人初めて見たし。




拓巳「ごめん。忘れてた。(言うの)」


「ひでぇな。もう。…――…俺は、薗 のあ (その) 。因みに幹部。よろしく」



といって、あたしに手を差し出してきた。



って………

『幹部ぅ!?もう一人居たのぉ!?』


のあ「居たよ。ちょっと、怪我してたから入院してた。したら、あんたが蝶妃になってた」



『あ。そうですか。………ハッ!あ、あたし!仁菜恋華ですっ』


のあ「仁菜?もしかして、仁菜財閥?」



おっ!
一発で当てた。
すごっ。



『そうです』








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