私の王子様は誰??
ーー今日ーー



昨日言った通り、8時00分に家を出た。







バス停につくと、妬みの視線とうらやましがる視線が私達に向いた。







兄貴がイケメンだから…………………







180㎝の長身に、軽くいじられた茶髪、整った顔







本当に………嫌いだ。







この視線が…







「…だから、一緒に行きたくないのよ…」







私がポソッと呟くと、







「お前、知らねぇじゃん★」







嫌味な笑顔で私を見た。







「うるさい。黙れバカ…」







私は兄貴の脛を蹴ると、







「聡ぃ、……あれ??誰??彼女??」







遠くから私も知ってる、あいつが来た。






兄貴の次に嫌いな奴。







兄貴の友達・杉林 武(スギバヤシタケル)







「ちげぇよ、バカ。よく見ろ!!ハゲ。」







武には強気な兄貴。






「あ~♪♪椎ちゃん♪♪お久ぁ★」







武のこのテンションが嫌いだ。







「おはよう。椎ちゃん♪♪」







椎ちゃん……小さい頃から武はそう呼ぶ。







「おはよ★ハゲ武。」






私はニコリと言った。







「ハゲ??!!ヒドォイ!!!!聡の影響だろ??!!」







「はぁ??!!俺のせいにすんなよ。元々じゃねぇか。」







「違うよぉ!!だって椎ちゃんは悪口なんか言わなかったもん★」







二人が言い争ってるうちに、バスが来た。







「行くぞ?椎奈」







いつの間にか言い争いは終わっていた。






武は納得してなかったけど………





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