ほととぎす
ゆう太は思わず叫んだ、ミケの重みにこらえ切れずに尻餅を着いたら、すかさずミケの舌がゆう太の耳をペロペロ攻撃をした。不意を突かれたゆう太は、右手の肘をあげてミケを払いのけようとするか、すかさずミケはゆう太の前に回って、今度は正面から口や鼻をとにかく顔中を舐められたので、ゆう太は息が出来なくなって思わずミケのシッポを掴んだ。
「うむうむ・・・・」(ナンダ、息がデキーン)
「ミヤー・ミヤー」(どれ、ここも汚れとうぞ!ほれここも、ペロペロ )
「ギャーッ」(どこをさわった!!、怒った!もう綺麗にしてやらん!)
 ミケはヒョイッと、嬰児籠の縁に前足をかけて、飛び出した。

 ゆう太は訳も判らず、立ち上がってミケを目で追ったが、もう手遅れでミケの姿はなかった、ゆう太は左の方に行ったミケの後姿を手で追ったが、ヒョイと反対の右側からミケの柔らかい毛がゆう太の右手を触った。そしてゆう太の鼻先を、さき程握ったミケのシッポが襲ってきた、油断できない、恐るべき猫だ。
「アーア-」(どこに行ったの?}
「ウン?・・・」(ナンダ!わぁ、鼻にナンカ当たった。)
「ニヤッ・・・」(こっちだヨーン)タッタッタッ

 ミケは最後のシッポ攻撃をして、さっさと行ってしまった。
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