恋愛革命 1
昼休み、授業の終わりを告げるチャイムが鳴るとともに、どこぞの猿山かここは、と疑いたくなるほど騒がしかったクラスメートたちが、終わりの挨拶もそこそこに、各自仲の良いグループの所へと集まっていき、話に花を咲かせている
“仲の良いグループの所へ集まり話に花を咲かせる”といっても、授業中と昼休みにほとんど大差などなく、授業の状態はとても授業中の光景とは思えないほど騒々しく、各々が自由行動をとり“すぎて”いる
何故そのような状態になるのかと言えば、この柏葉(はくよう)高等学校、生粋の不良高校……らしいのだ
特に興味もないので詳しい事は知らないが、情報通から聞いた話
(というより相手が勝手に感情高らかに語り出し、相手にするのも面倒くさいため話半分で適当に返事をしていたので、「聞かされた」と表現した方が正しいだろう)、柏葉高等学校設立当時からいわゆる不良と呼ばれる方々が多く通っていたらしく、現在では「なりヤン」と呼ばれるなりきりヤンキー様方を含め、おおよそ7割以上が不良といわれる部類の生徒達で成り立っているらしい
そんな方達が多くいる学校でまともな授業が成立するわけもなく、授業中熟睡する…のはまだ良いとしても、教室の端と端でキャッチボールをする、大音量で音楽を流す、ゲームをする、お菓子を食べる、教師にヤジを飛ばす、授業に関係のない話を大声で話す…などなど、教えに来ている教師からすれば、
“こちとらお前らに教える為に来とんじゃ!
教わる気ないなら学校来んなや!
金払ってる親の身にもなれこのクソガキ共が!”
といった所だろうか
あくまでも私の“想像”にすぎないのだが