恋愛革命 1





未だにしつこく私の名前を呼びながら近付いてくる真遊(馬鹿)を無視しつつ、床に落としてしまったハンバーグを取り、心に過(よ)ぎった思いに思考を巡らせる










――これ…どうしよう…












あの馬鹿(真遊)が周りの事も考えずいきなり大きな物音をたてて扉を開けやがった為、驚いて箸から落としてしまったのだ





決して私の食べ方が汚い訳でも口元がゆるんでいる訳でもない





「ねぇねぇ美空美空、聞いて聞いて!さっきさぁ、3年の先輩に会って……」










――これ、捨てた方がいいかな?


 でも勿体ないし…


 だからといって洗ってしまった
 ら、せっかく丹精込めて作った
 我が家に先祖代々から伝わる秘
 伝のタレ(嘘)が…


 いっそのこと誰かが食べてくれ
 ればなぁ…













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