[続]嘘から始まる恋
「誰も来ないよ」
空き教室なんだし?と意地悪な笑みを浮かべ、再び整えたばかりのネクタイを解こうとする。
「そうゆう問題じゃないでしょー」
瞬くんを引きはがし、椅子に座らせる。
あっ、学校の王子様こと成瀬瞬くんと再び付き合ってから半年が経ちました。
相変わらず昼休みは空き教室で過ごしています。
そして瞬くんも相変わらず、すぐにキスしてきて、甘い空気に流されそうになっちゃう。
私は普通にお話もしたいのにな…。