[続]嘘から始まる恋
「あれ?理子ちゃん、ここ赤いよ?」
「えっ?」
突然、水結ちゃんに声をかけられ、何のことが分からなく首を傾げる。
「首だよ」と、自分の首を指しながら言う水結ちゃんの言葉で思い出す。
「あ、何でもないよ!」
慌てて髪を解き、首を髪で隠す。
忘れてたよ!
恥ずかしくて泣きそう!!
「あー!もしかしてお兄ちゃん!?」
顔を赤くする私を見て気付いた水結ちゃんは、瞬くんを軽く睨むと、小さい声になった。