[続]嘘から始まる恋
「大丈夫よ〜。お父さんたちには言わないから」
クスッと笑い、リビングに入って行こうとするのを引き止める。
「お兄ちゃんには言わないでね!?」
「分かってるわよ!あんたに彼氏が出来たってだけで騒いでたのに」
呆れたようにお母さんはその時のお兄ちゃんを思い出す。
「それより今度は家に連れて来なさい」
「えっ?誰を?」
「誰ってあんたの彼氏よー!あんなに格好いいなら、早く見たかったわー」
どうして今まで見なかったのかしら…と残念がるお母さん。